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下着の中で張りつめたペニスは、先端からじわじわと先走りがこぼれている。大きな手で布の上から優しく擦られれば、びくびくと体が震えた。
「……ッ、あ、あ」
体が後ろに反りあがると、ちょうど乳首がジードの目の前に突き出される。小さな飴玉を転がすようにぺろりと舐められる。
「あッ! やめ……」
「こんなに健気に膨らんでるのに」
「……っ」
反論しようと思ってもちゅっと吸われたら、声が出ない。代わりに雄の先端からこぼれたものがある。もう片方も指で弄られているうちに、じんと甘い感覚が体の奥から湧き上がってくる。
「ジ、ジード」
触れてほしいのはそこじゃない。
……ジードを感じたいのは、そこじゃないんだ。
ジードが上目遣いに俺を見た。その瞳の中にちらつくのは獣のような欲だ。口の中で転がした粒を甘く噛まれ、跳ねた体をそっと横にされる。俺の体を見下ろしながら、ジードが眉を寄せた。
「こんなに細くなった体に、無理はしたくない……。そう思うのに」
ジードの口から、甘いため息が漏れる。
「どうしても、ユウが欲しいんだ」
「……ジード、俺は簡単に壊れたりしないから」
手を伸ばすと、指と指を絡めてしっかりと握り返してくれる。
……今まで、こんなに誰かに求められたことがあったかな。ジードほど好きだと思った相手がいただろうか。
綺麗な碧の瞳を見るだけで心が震える。
ジードがゆっくりと俺に覆いかぶさってくる。均整の取れた体の重みを受け止めるのが嬉しい。
全て脱がされ優しく触れられて、俺の体は溶かされていく。太腿の内側の柔らかい部分に口づけられて逃げそうになれば、ペニスを熱い口中に含まれた。
「あッ! ジード! ……ぁっ! イクっ」
ねっとりとしゃぶるように舐め上げられたら、とても我慢なんかできない。すぐに達してしまった俺の精をジードは残らず飲み干した。体中が小刻みに震えたまま、爪先まで甘い痺れが止まらない。
「ユウ、絶対に傷つけはしないから」
金色の光を指に纏わせて、ジードの指が後孔の入り口に触れる。温かい流れが奥まで一巡りすると、今までとは違った感覚が生まれた。温かいだけじゃない。ひどく中が疼いて、肉襞がひくつく。
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