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「うん。今さら結果発表をして解散なんてこと、あり得ないと思う。きっと永遠子さん達の方にも動きがあるはず。早く合流しよーって、言いたいところなんだけど……」
座ったままの先輩は眉を下げ、自身の右足をさする。
「ここに連れてこられる時に足を捻っちゃったみたいー。この山道を移動するのは無理そう。だから私のことはここに置いて拓海くんだけ先に行って欲しい」
「そ……んなこと、できるワケないじゃないですか!」
先輩を拘束していた村人が動く気配はないとはいえ、この森の中は危険だ。面を破壊するごとに霊の気配を濃く感じるようになっていた。静かだった霊が騒ぎ始めたら、危険なのは村人や『お面の怪異』だけじゃない。
「拓海くん。私が気づいてないと思ってるの。その腕――真っ黒だよ」
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