最終章 お霊参り

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 俺達が普通の人間だったらそうかもしれない。だが、俺と永遠子ちゃんは政府直属の人間。相談役はこのことを知らないらしい。俺は永遠子ちゃんと視線を交わす。永遠子ちゃんは小さく頷いた。少しでも相談役から情報を引き出す。 「あんた、俺に面を被らせるって言ったけど、それは俺が鬼の面の生贄になるってことか? 面に喰わせるのは男女のペアだと聞いていたんだけど」 「あら、あなたそんなことも知っていたの? そうね……本来は。でも私がやりたいことは、息子を蘇らせることなの。だからあなたの顔だけあれば十分なのよ」  一連の事件は全て目の前の鬼の面が原因だということが確定した。相談役がもうすぐ息子が帰ってくると言っていたのはこのことだったのか。 「その鬼の面は人間を蘇らせることができるのか?」 「ええ、できるわ」 「どうして断言できる」 「だって、このお面が私に教えてくれたのよ。『お前の息子を蘇らせたければ、同じ顔を持ってこい。大量の生贄と引き換えにお前の息子を蘇らせよう』って」
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