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「ああ……なるほど」
「タクくんんが相談役の相手をしてくれている間にこっそり助けてくれたんだ。村長……あ、私達に包丁を向けてきたあの人ね、は犠牲者の霊達が取り押させてくれたんだ」
「そう……。霊達は?」
「今は村から出てしまったみたいだけど、自然に成仏は難しいかな。鬼の面に長い間拘束されていたみたいだし。でも、それは私の仲間がちゃんと成仏させるから安心して」
これで無事に事件は解決した。そう思うと、俺の体からは力が抜け、気を抜けば意識すら飛ばしそうだ。そんな俺を大地はしっかりと支えてくれる。
「大地、ありがとな」
「どうしたんだよ……急に礼を言われるとびっくりするんだけど?」
「あはは。タクくんは日頃からきちんとお礼を言うようにねー」
わかってる、そう言おうと思ったのに瞼が重くて俺はそのまま意識を手放した。
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