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あれから10年。私は二十歳になった。
今でもあの時のことを思い出す。そして後悔しては涙する。
3年前.、ある夢をみた。小学生の頃好きだった一人の男の子。
名前は涼くん。1年生から4年生まで同じクラスだった。しかし、4年生の修
了式とともに彼は転校してしまった。それから一度も会ってない。その涼くん
が夢に出てきたのだ。夢の中では私はすでに社会人として働いていた。職場で
の飲み会の場所で、偶然にも涼くんと遭遇したがその時私は気付かなかった。
「あれ、もしかして如月じゃない?オレ◯◯小で一緒だった沢田。沢田涼。覚
えてないかな?」
「………?えっ 涼くん?ホントに?」
「そうだよ。久しぶりだなあ。元気か?」
「元気だよ。すごい偶然」
「おーい沢田ー。何やってんだよ。早くこいよ」
「待って、すぐ行く。ごめん如月、せっかく久しぶりに会えたのに。」
「ううん。声かけてくれてありがとう。」
「じゃあまたな、そのうちまた会えたらいいな」
「そうだね、じゃあまた」
この久しぶりの再会の夢が最初だった。
1ヶ月経った頃、また涼くんの夢をみたのだ。その時はどういうシチュエー
ションだったのかは覚えていなかったが、偶然にもまた会って話した夢をみた
のだ。この時は二度目の再会ということもあり、次は一緒に飲みに行こうとい
う話になり、連絡先を交換したのだった。
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