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二度も懐かしい同級生に偶然にも再会する夢をみて、しかも話が続いてる。
そんな夢って今までみたことがない。胸がドキドキする。なぜかって?それは
涼くんが初恋の相手だから。もちろん告白したことなんて、一度もない。
涼くんとは、小学一年の時に同じクラスになった。席は隣じゃなかったけど
背の順では隣だった。その頃は、遠足などの学校行事だけでなく、体育館への
移動時にさえ、隣同士、つまり男女で手を繋いで行動するようになっていた。
私の隣は涼くんだったが、なぜか彼は手を繋ごうとはしてくれなかった。でも
移動のときは手を繋がらなければいけない。私たちはどうしたかいうと、私が
彼の袖を引っ張って歩いたり、時には今では恥ずかしい話だが、小指同士つな
いでいた。彼が私と繋ぐのが嫌だったのか、それとも女子と繋ぐのが嫌だった
のかはわからない。涼くんの隣が他の女子の時はどうだったのか、都合のいい
話に聞こえるだろうが、私の記憶は全くない。それくらい、ほとんど隣同士だ
ったのだ。
結局一年の間でちゃん手をつないだのは、一度きりだった。それだけは、な
ぜか覚えてる。だって「えっ、今日はつないでくれるんだ」って思った記憶が
あるから。温かい手だった。
隣なのは、背の順だけではなかった。最初は違えど、その後の席替えで隣同
士になったのだ。1年間ずっとではないが、何度か席替えしても、隣か同じグ
ループになり、あまり離れる事はほとんどなかったように思う。
2年生となり、クラスはそのまま持ち上がりだったので、同じクラスとなっ
た。さすがに手を繋ぐことはなくなったけど、背の順は相変わらず隣だった。
席も年間通して隣になることが多かった。
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