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ある日、友人にその事を打ち明けた。すると、
「神社の近くで占いやってる人がいるんだけど、めちゃくちゃ当たるらしい
よ。しかも学生は半額なんだって。ただ、人気だから予約とれるか難しいだろ
うけどね。」
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と、教えてくれた。
早速連絡してみると、運がいいことに丁度今、空いているという。急いで向
かい見てもらうことにした。
まずは、夢を見始めたこと、そしてその男の子が転校していってしまったこ
となど、簡単に説明した。すると占い師は、「相手もあなたことを懐かしく思
っているようだよ。連絡してみてごらん。事故に合ったり病気をしてるわけで
はないから、安心して」言われた。
ほっとした。と同時に嬉しかった。まさかそんな答えを聞けるとは思わなか
ったからだ。
私はすぐに友達に連絡し、どうしたらいいか相談した。あれから10年もた
っているのだ。誰も連絡先を知ってる人なんていないだろう。ましてや、引っ
越し先に今でもいるとは限らない。今は個人情報とかの規制で、簡単には相手
の情報を教えてはくれない。しかし、当時はまだ携帯電話なんてない時代で、
電話帳に個人の連絡先が載っているのが、当たり前だった。
とりあえずは、行動を起こしてみることにした。涼くんが引っ越ししたのは
◯県✕市△町。そこまでは記憶にあった。友達と電話帳片手に、△町にある小
学校に電話をし、◯◯年に卒業した「沢田涼」という生徒がいたかどうか、か
たっぱしから電話した。
しかし、なかなか成果は得られなかった。
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