0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
ようやく卒業した小学校が見つかり、親切にも自宅の住所を教えてもらえる
事ができた。あとは........本人に連絡をとるのみ。
何日も悩み続け、手紙を書くことにした。しかし今度は、出だしはどうしよ
う、どういう内容にしようということで悩んだ。とにかく読んでもらわなけれ
ば意味がない。不信に思って捨てられないだろうか、そもそも私を覚えていて
くれているのだろうか.......不安ばかりが先にたち、なかなか文章を考えること
ができなかった。
その間も、涼くんの夢は見続けていた。その頃の夢は、決まって涼くんが転
転校していく夢に変わっていた。場所は、学校の教室の時もあれば、遠足の帰
り道、学校の帰り道などだったが、教室の事が多かった。大抵、転校する前日
か当日に、引っ越すことを友達か先生から聞かされる。そして、告白するかど
うか悩んでいるうちに転校していってしまう.......。そして後悔するという夢。
最初のコメントを投稿しよう!