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この、細く美しい可憐な脚。
スリムな体に長い脚。
我ながら、今夜も軽やかな脚捌き。
ふぅ…。夜の散歩はいいものだわ。特に夏。冬は寒さで動けないもの。
私に足りない物は…知っている、羽だわ。
頭上に聞こえる あの品の無い音。私のように細い脚に、羽もあるというのに。残念なこと…とは 言っても、挨拶はしましょう。
「御機嫌よう。貴女には羽があって羨ましいわ。」
「あら!脚長蜘蛛さん。貴女、脚が多すぎるのよ。2本を羽に替えてみたら?」
……できるのかしら?
「やってみるわね。」
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