あー、あの日の わいの冒険 2年生 その3「お姉ちゃん、弟のなっちゃんについて愚痴る」

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 涼石芽生です。小学5年生です。  えー、今日は弟、夏生、なっちゃん小学2年生の事でお話を一つ書こうと思ったのですが、なんか考えれば考えるほどバカらしくなって来ました。えー、なので今日は、私がなっちゃんに困っている事。そんな愚痴をただつらつらと書き連ねていこうと思います。  ジャカジャカジャカジャカジャン♪  困った事第3位。「恥というもんがなさすぎる」  えー、昨年の運動会では学級演目の後、代表として感想を皆なの前で言う時に仮面ライダーポーズを友達と一緒に決めていました。クスクスと言う笑い声があちこちで聞こえ、しまいには「いいぞ! ボーズ」と誰かに言われて、私は顔から火が出るぐらい恥ずかしかったです。本人は喜んでたけど……   恥というもんがないんでしょうか?  良く道を歩きながら、大きな声で歌を歌ったりしています。まあ、普通の歌ならまだいいんです。でも先日は、「お仏壇〜、お仏壇〜、小さなお仏壇〜♪」と最近テレビで流れている耳に残るCMの曲を学校帰りに大きな声で歌ってました。  こんな時は他人作戦です。私は急いで違う道に進路をとり、ひとまずなっちゃんをやり過ごしました。しかし、こういう時かならずなっちゃんは私を見つけるのです。 「姉ちゃーん!」  走って逃げます。でも、 「カールルイス♪ カールルイス♪」  と口ずさみながら全力のなっちゃんが追っかけて来ました。その掛け声もまた恥ずかしい…… だから全力で逃げます。だけどなっちゃんは足だけは早いのです。すぐに追いつかれました。 「姉ちゃんどこ行くん?」 「どこも行かへんわ。もう恥ずかしいからこんとって」 「えー? 何が?」 「シッシッ」  と追っ払いますが、またお仏壇の歌を歌い始めたので注意しました。 「ちょっと変な歌うたうのやめ」 「えー、だってテレビでやってんでー」 「だからってあんたが歌わんでええの」 「じゃ、ちゃうのにしよ。……0120〜♪ ○○○○〜♪ ○○○○〜♪ ××美容整形〜♪」 「アホ! だから恥ずかしいから変なうた歌うたうな!」 「えー、なんで?」 「あんたそのCMなんのCMか知ってんの?」 「知らん。びようせいけいって何?」 「……大人になったら分かるわ」 「ふーん。じゃ、姉ちゃんも知らんのか」  そう呟いてなっちゃんは走って行きました。やっと離れて良かったと思った瞬間、なっちゃんが振り向きました。そして手を振っています。 「ねーちゃーん。ねーちゃんも早よ大人になって、びようせいけいって分かる様になるとええなー」  と大きな声で言って来ました。私は周りの人の目がこっちに向いているのが恥ずかしくて舌を向いて走り去りました。  ……やっぱり、なっちゃんはアホです。
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