日記

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窓から大きな花火が見える。少ししてから地響きのような大きな音が聞こえた。今頃クラスメイトや友人たちは会場で人混みのなかこの花火を見ていることだろう。わざわざ人混みの中に入っていくなんて馬からしい。花火の音と虫の声、そして下の階のテレビのかすかな音が夏の暑さに溶け合っている。額に汗をかきながら私はただ呆然と鋼戸越しに空を見上げていた。勉強机に置いてあった麦茶を飲もうと手を伸ばすと大きな水たまりができていた。グラス越しでも分かるくらいもうぬるくなっている。全て口に流し込んだ。 夏休み最終日。8月31日。 宿題はなんとか今日の午前中に全て終わらせた。友人とプールにも行ったし、おばあちゃんの家でバーベキューもした。遠出して父方のおじいちゃんの家にお墓参りも行ったし、なかなか充実していたと思う。 しかしなんだろう。心がモヤモヤする。毎年そうだ。 まあ、これもいいのではないか。これも夏の風物誌みたいなものだろう。これで明日からまたいつもの学校生活が始まる。 行きたくない気持ちと新学期が少し楽しみな気持ちがごちゃごちゃだ。
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