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次の日からイジメがはじまった。
いじめと言って良いものかはわからない。殴られたり蹴られたりはなかった。ただ、無視されただけ。
家でも学校でも無視されるようになったのである。
この頃には弟の遥斗もいたが、やはり遥斗には知らせない感じで行われていた。遥斗は人気者でそんな遥斗に嫌われたいと言う人はいなかったのである。
それなら無視をしなければいいのにとも思ったが僕を見る目はずっと一緒で、怖いものを見る目だった。
家でも学校でも僕に笑顔で話しかけてくるのは遥斗だけ。
遥斗に嫌われることだけは避けるためにバレーボールに関わることは避けていた。
遥斗と遊びたかったが、遥斗はバレーボールに忙しかったため僕は勉強ばかりするようになった。
そのおかげか、いやおかげではないだろう。
小学6年生になって久しぶりに両親と会話をした。遥斗がいないのにもかかわらず。
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