少しの変化

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その夜、遥斗と話した。 遥斗は静かに僕の話を聞いてくれた。 寂しい 悲しい 辛い 俺も寂しい 俺も悲しい 俺も辛い 僕たちはその日、一緒に寝た。僕が寮に入るまで一緒に寝た。両親は遥斗には何も言わなかった。僕には遥斗がいないときに睨まれた。 改めて考えると、両親は無視はする事はあれど暴力はなかった。両親なりに耐えたのだろう。恐ろしい我が子を無視されたとはいえここまで育ててくれ、出て行けではなく寮に入れと言ってくれた。お金がかかるのにそう言ってくれたのだ。 申し訳ないと思った。 だけど、愛してほしかった。
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