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チャイムがなり、HRが終わった。今日はこの時間で終わりなので、皆は友だちを作ろうとクラスの子に話しかけていく。
もちろん僕は帰る準備をしている。
一番最初に帰るのは目立つのでいやだったが、ぼっちで教室に残ることのほうが嫌だったので扉に手をかけ教室を出ようとした。
叶「なぁ、葉時だっけ?もう帰るのか?」
話しかけられた。でも、嬉しくない。なぜなら仲良くなれないと思っていた子、藍田叶人だったからだ。
留「君は藍田くんだよね。ここにいてもす
ることがないから帰るんだよ。」
一刻も早くこの場を去りたい。いじめのときにもおもなかったのに今は思ってしまう。自由に入れることにでも慣れてしまったのだろうか?
まぁ、それはいい。
頭の中でお喋りをしていると藍田君は僕にとんでもない爆弾を投げてきた。
叶「なんでスポーツをしたくないんだ?苦
手でも、嫌いでもないんだろ?」
予想はしていた、質問されるのを。だが、皆はそんな事は流すと思っていたから返答とか何も考えていなかったのに。まさか1人目でこれを聞かれるとは。
だが、救いの声が聞こえた。
七「ルイー、迎えに来たよー。一緒に帰
ろう?」
ナナだ!!この言葉は逃げるのに使える!!
留「ごめん。友達呼んでるからじゃあね」
またねとは言いたくなかった。
これで大丈夫だと油断した。
?「叶人、帰るよ。寮、同じ部屋だって。」
叶「まじ?やったー!!なぁ、葉時。一緒に
帰ろうぜ!!」
思わぬ言葉に固まっているとナナとその子は仲良さそうに、
七「いいじゃん!!一緒に帰ろー。」
?「いいの?じゃー、お願いします!!」
と言っていた。辛い。
僕は4人組で寮に帰っていくことが決定された。ということは、だ。あの質問から逃げられないことが確定されてしまった。
遥斗、助けて。
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