日常の崩壊

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日常の崩壊

葉時家では3歳になったら子どもに気に入ったスポーツをさせようと考えていたのでクラブチームを見学して回っていた。 留伊が3歳の誕生日の次の日から早速クラブチームの見学に行っていた。 まずはサッカー。 サッカークラブチームを見学に来ている人は多かった。おそらく4月から入る予定の子たちだろう。そしてクラブチームもたくさんの子どもを集めるために見学だけじゃなく体験もしていた。 周りの子たちに比べるとやはり留伊は小さい。それはそうだろう。留伊は3歳。他の見学に来ている子どもたちは5,6歳なのだから。 クラブチームの大人は母親に質問していた。 クラブチームの人(以後ク)「お子様はどうしますか?」 母「留伊はどうしたい?」 留「僕するよ!」 母「らしいです。お願いできますか?」 ク「はい、もちろんです!!」 留伊は最後にすることが決まった。 自分の順番が来るのを待っている間留伊はずっと大人の方を見ていた。 大人はドリブルやリフティングなどを子どもたちの年齢に合わせて教えていた。 留伊の順番になると留伊は教えられる前に、ドリブル、リフティングなど他の大人たちがしていたのとそっくりそのまま行っていた。 そう、教えられていないのに、できていたのである。完璧に。 周りの人たちはドリブルをしていた時はオーーーと、関心していたのにもかかわらず、今はその子ども、留伊を怖がっていた目で見ていた。 母親もびっくりはしていたが、自分の子が天才なのかも、と思い怖がってはいなかった。 自分の子どもというのもあるのだろう。 留伊が母親のところへ戻ってくると母親は、 母「サッカーは楽しかった?」 留「たのしかった!!」 母「サッカー習いたい?それとも、他のものも見てみる?」 留「みてみる!!」 留伊と母親は他のスポーツも見に行くことにした。
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