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小説投稿サイト『キラーノベル』は無断転載の宝庫である。白野瑶の作品も、このサイトで多く使われている。
その中でも特に悪質なのが──屍揚羽。
趣味の悪いペンネーム。プロフィールにはこう書いてある。
──殺られるくらいなら殺る。
俺は俺の道を行く。
ほかの誰が止めても、俺は俺だけの道を歩くんだ。
だっさ。心の中でつぶやく。残念なくらいの厨2病だし、実際に彼は中学二年生らしい。
殺られるくらいなら殺る。なんだかいかにもかっこいいことを言っているようで、ごくごく当たり前のことを言っている。誰だってそうだ。命の危険が迫り、相手に殺されるくらいなら、誰だって殺される前に殺してやろうと思うだろう。
俺は俺の道を行く。これも、当たり前の話だ。自分の道を行かずしてどうするのだ。
ほかの誰が止めても、俺は俺だけの道を歩くんだ。
「……勝手に歩けよ。クソが」
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