七月七日はデートの日

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「去年もそうだったが、この昔ながらの格好でデートをしていては、周りの人間から怪しまれる。そこで、今回も今風の格好に着替えよう」 「そうね」  彦星の体が光に包まれたかと思うと、和装だった彦星の服装は、洋装に変化した。  トップスはチェック柄の半袖シャツで、ボトムスはジーンズである。 「次は私の番ね」  織姫の体も同様に光に包まれる。  織姫の着物は純白のサマードレスへと変化し、履物はミュールサンダルに変化した。  スカート丈は短めで、(ひざ)から上が、いくらか露出している。 「可愛いじゃないか。織姫」 「へへっ」  彦星から可愛いと言われて嬉しくなった織姫は、その場でくるりと一回転する。  回転と共に、ひらひらとしたスカートがめくれ上がる。 「!!」  彦星の顔が突然赤くなった。  織姫の下着が視界に入ってきたのだ。 「どうしたの? 彦星さん」 「……見えた」 「えーっ! やだーっ! 恥ずかしーっ!」  織姫は顔を手で覆いながら、その場にしゃがみ込んだ。  ――織姫のパンツは白。織姫のパンツは白……  しばらくの間、彦星の脳裏には、先程の光景が焼き付いていた。
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