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「去年もそうだったが、この昔ながらの格好でデートをしていては、周りの人間から怪しまれる。そこで、今回も今風の格好に着替えよう」
「そうね」
彦星の体が光に包まれたかと思うと、和装だった彦星の服装は、洋装に変化した。
トップスはチェック柄の半袖シャツで、ボトムスはジーンズである。
「次は私の番ね」
織姫の体も同様に光に包まれる。
織姫の着物は純白のサマードレスへと変化し、履物はミュールサンダルに変化した。
スカート丈は短めで、膝から上が、いくらか露出している。
「可愛いじゃないか。織姫」
「へへっ」
彦星から可愛いと言われて嬉しくなった織姫は、その場でくるりと一回転する。
回転と共に、ひらひらとしたスカートがめくれ上がる。
「!!」
彦星の顔が突然赤くなった。
織姫の下着が視界に入ってきたのだ。
「どうしたの? 彦星さん」
「……見えた」
「えーっ! やだーっ! 恥ずかしーっ!」
織姫は顔を手で覆いながら、その場にしゃがみ込んだ。
――織姫のパンツは白。織姫のパンツは白……
しばらくの間、彦星の脳裏には、先程の光景が焼き付いていた。
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