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あいかわらず、若さを前面に押しだした露出度の高い服を着て、わが世の春を謳歌してるな、この子たちは。
リサが一際大声をあげた。
「えー、何、この人! めっちゃイケメン。芹澤宗太。弱冠27歳で、ビレッジの管理会社の副社長だって。なんだかわかんないけどすごーい!」
「こんな人と“玉の輿婚”できたら、一生遊んで暮らせるんじゃね?」
ふたりは顔を見合わせた。
同時に同じことを思いついたようだ。
「ねえ、ねえ。その会社のパーティーに潜り込めないかな。会社名控えとこうよ。お店にその会社の人が来たら、取り入ってお願いしてみるってどう?」
「いけるかも」
ふたりがあまりにも盛り上がっているので、ちょっと気になって、ソファーの後ろからその雑誌を覗きこんだ。
ものすごーく値のはりそうなスーツに身を包んだ若い男性が、東京タワーを臨む窓を背にして、重厚な木製のデスクの向こうで品のいい微笑みを浮かべている。
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