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私は、西寺さんに言われて、お店の少し奥に入って、しばらく泣いていた。
そしたら、厨房から、さっき、螺旋階段の所ですれ違ったスタッフの石井さんが、泣いてる私の顔を覗き込んだ。
「大丈夫ですか?
オーナー呼んで来ましょうか?」
「……大丈夫です……。
心配させたくないから……。」
私が、そう言うと、石井さんは、私の肩をポンッと叩いてから、厨房に戻っていった。
私は、10分程して、洗面所で化粧直しをしてから、店に戻った。
西寺さんが、忙しそうに接客していた。
「ごめんなさい。
おかげで落ち着きました。
ありがとうございます。」
「大丈夫だよ。
じゃあ、私、ちょっと休憩してくるね。」
西寺さんは、そう言って、休憩室に行ったから、私は、代わりにホールに立った。
その後は、いつもと変わらず、仕事を終わらせ、私以外のスタッフさんは、皆、帰って行った。
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