~ 付き合ってるのに…~

10/13
前へ
/34ページ
次へ
瑞希さんの言葉に、私は、胸が高鳴った。 「えっ……それって……。」 「……あっ……いや……そのプロポーズは、ちゃんと改めてするけど、結婚を前提に考えてる!って意味で……。」 瑞希さんは、恥ずかしそうに言った。 私と瑞希さんは、そう話しながら、店の階段を上がってきた所の通路から、リビングに帰ってきた。 リビングに入った瞬間、何故か、美咲さんが、瑞希さんに抱き着いてきた。 「えっ……ちょっ……何で、まだ、いるんだよ!!」 「……瑞希の事、待ってたのよ!!」 美咲さんは、そう言って、瑞希さんにキスをした。 瑞希さんは、すぐに、美咲さんを突き放した。 「何だよ、いきなり!! 俺とお前は、もう、終わってんだよ!!」 瑞希さんが、そう言うと、美咲さんは、キッと私を睨みつけたかと思うと、私に殴りかかってきた。 「何よ!! あんたが、急に現れるからいけないのよ!! 瑞希を返して!!」 私の頬に、美咲さんの手が当たる前に、瑞希さんが、美咲さんの手を止めた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加