~ 付き合ってるのに…~

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その瞬間、瑞希さんが、「うっ……。」と声を漏らしたかと思うと、その場にうずくまった。 「……えっ!?瑞希さん!?」 私は、状況が掴めず、瑞希さんと美咲さんを交互に見た。 そしたら、美咲さんが、折りたたみのナイフを持ってて、瑞希さんの太もも辺りに、血が滲んでいた。 「えっ……!? 美咲さん、あなた、何したの!?」 「えっ……あっ……私は、あの……。」 「うぅ……優奈……大丈夫だ……。」 瑞希さんは、呻き声を出しながら、言ったけど、私は、アタフタしていた。 「あっ……えっと……救急車……。」 私は、慌てながら、119に電話した。 いろいろ聞かれて、戸惑いながらも、何とか、状況と店の名前を言って、店の前に来てもらうように説明した。 そんな状況下で、美咲さんは、自分のした事に、急に、我に帰り、また、泣き崩れた。
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