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漆黒の暗闇の中で、ブタやウシの被り物をかぶった人間らしきものが斧や鎌をもって私に近づいてくる。
私はブタやウシにむかって必死に訴えるのだが、私の話を聞き終わったブタとウシはお互いを見あった後、私に向き直り、私めがけて斧と鎌を振り上げ何度も何度も刺してきた。
抵抗してもひたすら振りかぶり刺してくる様子は狂気だと思った。
けれど、ブタとウシには悪気はなく、ブタとウシにとっての常識・正論を盾として私にむかって容赦なく刺してきた。
現実で起こっているのであれば裁くこともできるけれど、行われているのは私の心の中でのみ起こっている。
誰にも気づかれないし理解してもらえない。
「それはね、あなたの育児の問題でしょ?」
相談しても母親の育児の問題だと諭され切られた電話。
私はただただ刺されるしかなかった。
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