2、あたしのことどう思ってる?

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なんですって。この人、誰もが口をそろえてすごいっていうあの大学に受かっておきながら、わざわざ蹴っていたって普通のこの大学に来たって言うの? 「なんで、わざわざT大蹴ってまでここに…」 「だって、T大にはまゆちゃんいないじゃん」   本当に当たり前という顔をしてそう答える彼に一瞬でもどきっとしたあたしが馬鹿だった。 「まゆちゃんいなかったら俺なにもできないよ。だって、まゆちゃんいなかったらどうやって俺ひとりの時間を過ごせばいいの?俺にひとりで飯食いに行けっていうの?授業中はどうするの?ノート俺がとるの?明日の授業の準備俺がするの?そんなの俺無理だよ」   彼の言葉で一瞬にしてあたしのときめきは無くなった。 結局この人はひとりでいるのが嫌なだけなんだ。 自分に都合のいい召使いが欲しいだけ。 そういう人を新しく見つけるのが面倒だから、わざわざあたしを手元に置こうとそうしているだけに違いない。   …本っ当、最悪。 「もういいよ」
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