2、あたしのことどう思ってる?

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「遼くん、ただでさえ目立つんだから、あんまり話しかけてこないで」 「なんで?話せなかったら一緒にいる意味ないじゃん」   だから、一緒にいたら目立つから嫌だって言ってるんだけど。いや、はっきりとは言ってなかったっけ?わからなくなってきた。 「それより、まゆちゃん」   遼くんの手があたしの右手に重なる。 「指輪なんだから、手にはめなきゃ」   遼くんの視線を胸元に感じる。 首元まであるブラウスのおかげで見えないはずだけど、遼くんはそこにあるはずの指輪をはめろと言っているのだ。 「それこそ目立つから嫌」 「目立たせるために渡したんだから。まゆちゃんは俺のものってみんなに知らせないと」   不意にまっすぐな目で見つめられて、むかつくのにドキドキしてしまう。 遼くんのはただの所有欲。 なのに勘違いしてしまいそうになる。
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