夏の夜の天使

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ふとゴミ捨て場に目がいった。 何か違和感を覚えたからだ。 街燈の明かりの下、何かがかすかに動いた。 人だ。 普段の私だったらさっさと通り過ぎて 一応親切に警察へ電話するだろう。 だけど、今はべろべろに酔っ払っている。 「だいじょうぶれすか~」 ふらふらしながら、その人に近寄る。 そしてギョッとした。 その人は背中から血を流していたから。 酔いはいっぺんに覚めた。
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