熱帯夜にエアコンの乾電池を買いに出る

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そんな事より、もう一度リモコンを手に取りエアコンに向けた。ゆっくり押したり強く押したりしてみたが緑のランプは点灯しないままだ。 「うわー、やっちゃったよ」 隣人を起こさないように静に窓を開ける。モワッとした熱気が汗ばんだ体に纏わりついてきた。 「なんで点かないんだろ?故障かな?」 リモコンを振ったり電池を外したり入れたりしてチャレンジしても微動だにしない。 そう言えば、確かあったよな。テレビ台下の小物入れに乾電池の予備があったことを思い出す。 「あった」 やはり、記憶は正しかった。 フゥーと安堵した息を吐きながらリモコンの乾電池を外して予備の電池を入れた。 「え、なんで入らない?」 ガシャガシャと無理やり押し込もうとしたがやはり入らず。 乾電池の大きさを比べてみた。 違った・・・・ テレビのリモコン用に買ってた乾電池のほうが一つサイズが大きかったのだ。 ガッカリ。さっきの安堵感を返して欲しい。 いや、そんなことを思ってる場合ではない。 乾電池を買いに行かないとこのままでは熱中症になってしまう。
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