熱帯夜にエアコンの乾電池を買いに出る

6/7
前へ
/7ページ
次へ
何だか少しお腹が空いてきた気がした。 お湯を少しだけ沸かしながら冷蔵庫から食パンを取り出すとマヨネーズを塗ってグリルに投入した。 お湯はすぐに湧いた。コーヒーに砂糖とミルクを混入されるとスプーンでしっかりと混ぜた。 グリルの全面の蓋の隙間からマヨネーズが焼ける匂いがし始めた。 焼きマヨネーズパンは僕のお気に入りなのだ。いつものようにパンくずを床にこぼさないようにゴミ箱の上で慎重に食べた。 油を飛ばしたマヨネーズが美味しかった。と ずっと思っていたが、それも何だか違う気がしてきた。いや、間違いなく好みの味とは言えない。 マヨネーズのメーカーが違うのかと、裸の容器を食い入るように見廻したが、そんなことは無かった。勿論、食パンもチェックしたが同じだった。 風邪かなあ?汗も掻きすぎたし。 体調が悪い感じは全く無かったが、取り敢えずはそれで結論付けることにして、美味しくも無い焼きマヨネーズパンを完食した。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加