コーヒー

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『春夜…俺…お前になら…』 「俺になら…?」 『抱かれても…いい…と思ってる』 「バカだな…百戦錬磨…なんだろう?」 『春夜と繋がるには…それしか…』 春夜はそっと立ち上がり、座ったままの冬夜の頭を抱き締める。 「冬夜がそう思ってくれて嬉しいよ。俺も同じこと思ってた。冬夜なら…抱くのも抱かれるのもどっちでもいいって」 『どっちも…しよう…』 「ああ…どっちも初めてだから…」 『は?春夜?』 「俺は一年前…あの店で冬夜に一目惚れしたんだ。そして付き合ってた彼女と別れ、今に至る」 『一年前?何でそん時に…』 「冬夜はいつも違う子を連れて出てってたろ?忘れられるその中のひとりになりたくなかった」 『ずっと見てたのか?』 「ああ…」 『そうか…俺は…恋とか愛とか面倒で…昔付き合ったヤツに、自分だけを愛せって…それから特定の恋人を作るのをやめた』 「それが普通だ」 『今ならわかる、春夜には…俺だけを見ていて欲しい』 「バカだな…最初からそうだ」 『だよな…俺がそんなこと願う方が滑稽だな』 「冬夜…これだけは言っておく…もし俺と付き合うのなら…他のヤツは全部切ってくれ。よく考えろ。俺は嫉妬深くて多分ウザい、今までの冬夜を知ってる分疑うし怒るだろう。冬夜が浮気しても許すが…別れるし二度と会わない、目を瞑るなんて出来ない。他に触れた手で俺には触らせない」 『春夜と付き合うのは…命懸けだ…』 「いや…そこまで言ってない」 『違う…春夜に捨てられ、会えなくなる…春夜に触れないなら…死ぬのと一緒だ』 「冬夜が死んでもいいと思える別の相手に会ったときは…俺を捨てればいい」 『あり得ない…春夜以外なんて』
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