繋がれるなら

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繋がれるなら

立ち昇る湯気の中、美しいふたりが裸で抱き合う。 『春夜…キレイだ…』 「冬夜こそ…キスして」 『ん…』 ちゅ…ちゅ…啄むようなキス。 唇を舐め合い、どちらともなく舌が絡み合う。 「ん…は…冬夜…」 『うん…擦り合うの気持ちいい?』 「冬夜…好き…あ…」 キスの合間に、おでこをくっつけあい愛しい人の名前を呼ぶ。 『春夜…俺の…春夜…』 ふたりは手を取り合い、重ねたモノを扱く。 『ああ…いい…』 「冬夜…イキそう…」 『俺も、春夜…一緒に』 ふたりの手が激しく動く。 「うあ…あぁっ…」 『うくっ…』 ふたり分の精が混ざり合い、ひとつになったような錯覚を起こす。 『なぁ…後ろ…解さないと』 「うん…ヤリ方教えて?」 『このまま一緒にしよう…春夜は俺の…俺は春夜の…俺もされた事ないけど』 「ん…嬉しい」 『まずは…こうやって…さっき出したの、塗り込む…うぁっ…』 「こう?あんっ…冬夜…自分で教えながら感じてる?」 『春夜は集中してろ…まず、指一本から…こうやって、あぁ…』 「ふぁ…なんか変…」 『そして…はぁはぁ…拡がるように大きくまわ…あ…奥まで…』 「冬夜…可愛い…う…あぁ…」 『次は…はぁはぁ…二本っ…はぁっ』 「ふ…ん…」 抱き合ってお互いの身体を支え合いながら、受け入れられるよう解し合う。 いつしかお互いの指を咥えたままで、腰を動かし、前も擦り合う。 もう冬夜が、教えなくてもお互いの指を三本ずつ受け入れていた。 自分が気持ちいいように、指を動かせば相手も同じ動きで攻め立てる。 グジュグジュとふたり分の音がバスルームに響いていた。
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