おまけ

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おまけ

カランカラン 【やぁ…ふたり一緒なんて…嬉しいな】 『マスターにはお礼を…』 【やめて下さい、私も嬉しいんですよ?可愛い甥っ子の初恋が実って。ただし…】 「マスターなんでしょう?」 春夜が照れたように微笑む。 【冬夜くん…春夜さんを泣かせるような事があれば…わかってますよね?】 『マスター、ありえない』 「何?マスター?俺が泣いたら何してくれるの?」 【この世から抹殺…ですかね?】 マスターのギラリとした眼光にふたりは黙った。 カランカラン 【は?なんでふたりが一緒にいるんだよ?】 『またお前か…』 「冬夜…なんとかしろ」 【だってふたともバリタチだろ?何雰囲気出してイチャついてんのさ!騙したのか?】 『はぁ…俺も春夜に抱かれてんだよ。納得したか?』 【ウソ…ウソでしょ…トーヤが受け?】 「俺も冬夜に抱かれてるけど?文句ある?」 【は?】 自称かわい子ちゃんのユウくんは、顔を引き攣らせたまま店を出てった。 【ふふ…ふたりとも冗談が過ぎます】 マスターの言葉にふたりは見つめ合い笑う。 【え…えぇぇぇ!本当に?】 カランカラン 【恭二〜お疲れ…ってなんて顔してんだよ…】 【あぁ…帝…いらっしゃい】 「帝くん、久しぶりだね?」 【あれ?春夜さん!っとお隣は?】 『どーも』 【あ!お前は!春夜さんに近づくな遊び人!】 【こら帝…失礼だよ?ふたりはお付き合いされてるんだよ?】 【ダメ!こんなヤツに春夜さんを任せられるか!】 『帝くん…君はマスターの大事な人だね?だったら、君にも認めてほしい。今までの俺を知ってるなら…難しいかもしれないけど、俺は…春夜だけを愛している』 「帝くん…俺からも。俺はずっと冬夜が好きだったんだ。これからもずっと冬夜だけを愛している」 【う…まぁ、認められないけど…春夜さんを泣かせたら殺してやる】 「クス…冬夜は二度も殺される…」 『春夜…絶対、泣かせない』 【【当然だ】】
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