再会 冬夜side

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再会 冬夜side

カランカラン 【おや、トーヤくんいらっしゃい】 『マスター、久しぶり…あ゛〜忙しくて死にそうだった。美味いのちょうだい』 俺は久しぶりに、柔らかイケメンマスターの美味いカクテルに手を伸ばす。 【お疲れ様】 『幸せ…』 あとは、可愛い子見つけて…ベッドイン… 『…っ』 カウンターの反対側…初めてじゃないのに息が詰まる。 ー 春夜 ー 今夜も美しい男。 ポケットからタバコを取り出し火を付けながら、目を細める。 もう一ヶ月前か… 手元のタバコを見つめて、彼と出会った日に思いを馳せる。 ー 運命 ー あれからずっと考えてた。 ただ欲を発散する為のセックスばかり、それで良かった。恋だの愛だのめんどくせぇ。 一生その人だけって無理だろ?絶対飽きる。たまにつまみ食いだって必要だ。 それに文句言われるぐらいなら、そんなの要らない。 けど、アイツなら? いや、ナイナイ。 顔も性格も話し方も…この下半身も嫌って言われたな。全部自信あるんだけどな。 クス…初めてだな、こんなに気になるなんて。 にやけた顔を上げた瞬間、春夜と目が合う。 トキメキを隠そうと、タバコを持った手を挙げ挨拶した。 当然、無視… くくっ…堪んないな。
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