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【はぁ…春夜…あの子に何て言ったの?】
「マスター…ククっ…【俺こう見えてバリタチだからコイツとは無理】って言っただけ」
『はぁっ?マジか…しかもマスター今、呼び捨てした?』
【春夜…お前は全く…トーヤくんすみません。春夜は…】
「マスター、言わなくていい」
『クソ…マスターのなら、手出しできねーよ…』
「ああ、手出しすんな」
【春夜…いい加減素直になりなさい。トーヤくん、私たちは身内なんです。住んでるマンションは春夜の父親で私の兄の遺産です。相続したのは春夜ですが、私が管理しています。もちろん部屋は別々ですよ?階も違います。それに私には可愛いネコちゃんがいますので。春夜と違って素直でいい子です。今度紹介しますね】
『身内…なんだ…バリタチってのは?』
「ふっ…」
【トーヤくん…春夜がタチなのは…トーヤくんは…ですよね?】
『ああ…』
「な?だから、お前とは無理だろ?」
お前となら…俺が受け…
バンっ!
いや、俺は今何を…何を考えた…
「叩くな…テーブルが痛む」
『クソ…帰る』
「じゃーな。その手…冷やしとけよ」
冬夜は振り返る事もなく、帰った。
【全く…春夜は…何で受けもできるだろう事言わなかったの?】
「……これで終わりなら、運命じゃなかったってだけだよ…」
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