八月の妹

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私は、何故だか分からないけど、目の前を歩く彼女がだと確信した。 たった三年間の、八月の一ヶ月間だけの姉妹。 まだ怒ってるかもしれないし、私のことを忘れてるかもしれない。 でも、一人っ子の私にとって、期間限定だったとはいえ、間違いなく彼女はたった一人のだ。 私は、なんで声をかけようか…そんなことを考え、仕事でイライラしていたのも忘れ、いつしか頬が緩んでいた。 終わり
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