聖なる器と呼ばれる理由

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夜頃小さな街へたどり着き、ガレウスは堂々と歩いているが俺は狐面をつけてガレウスと指を絡めて手を繋ぎ足早に宿屋へ向かう。 馬は近くの森へ隠してあり、明日の朝一番にまた逃げるように次の町へ向かわなければならない。とりあえず一部屋だけとり、寝室へ向かい夕食が運ばれてきた。 パンとスープが運ばれてきて、やはりガレウスが毒味をしてくれてから俺は窓から見えない事を確認してから仮面を取りそれらを口へと運ぶ。 食べ終わればまた仮面をつけてガレウスが部屋の外へ食器を置いて扉を閉めて、鍵をかければまた仮面を取り一つしか無いベッドへ抱き上げて運ばれてゆっくり降ろされる。 ゆっくり愛おしそうに頬に触れられ腹の奥がキュッとしてしまう。これからガレウスに種を仕込まれるのだと身体が理解したのか、早く欲しくてたまらなくなる。 「エロい顔してる」 「だって…欲しくて…」 手の甲で口元を隠しながら言えば服を脱がされてゆき、ガレウスも服を脱いでゆく。ガレウスの肉体は普通の執事にしては筋肉質で、大剣を軽々と背負っていられるのも納得できる。 胸を優しく揉まれていて、気持ち良さに蕩けていれば乳豆に舌を這わされ軽く吸われれば変な感覚がした。ガレウスに口付けられて何かを流し込まれ、甘い物が口いっぱいに広がってゆく。
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