プロローグ

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先生は、一応東京へ帰っても、病院で見てもらう事を勧めてきた。今の状態だったら、とにかく涼と関わりのある人、出来るだけ多くの人と接すれば、記憶もほぼ元通りに戻るだろうとの事だった。 東京へ戻り、母親は涼を連れて、出来るだけ多くの人に会わせた。近所の人達、よく行くお店等、事情を説明しながら、色んなところへ連れていき、記憶を蘇らせた。こうして、夏休みも終わり、幼稚園が始まった。 最初の数日間は、母親も同行して涼の様子を見守った。一週間が経った頃、園長先生から、園の先生から園児、全員の記憶は戻ってるようだと聞かされた。 ただ、引越していった、舞 一人を除いては……。
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