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涼はその場所まで行ってみたら、そこには手帳が落ちていた。既に舞の姿は見えなくなっていたので、あとで渡そうと拾い上げた。
パラパラと捲って見たら、そこにはバイトの日程などが記されていた。更に捲り最後のページには写真が挟まれていた。その写真とは、幼稚園の頃の涼と舞が、手を繋いで楽しそうな顔して写ってる写真だった。
その写真を見てもやはり、涼の記憶に変化は無かった。
しかし、写真の一点で目が止まった。それを目にした涼は突然、頭痛に襲われた。激しい痛みに耐えられず、涼はしゃがみ込み頭を抱えた。数分後、痛みは収まり涼は立ち上がった。そして、恐る恐るまた写真を見た。今度は頭痛は襲ってこなかった。涼は写真を手帳に挟み、自宅へと走り出した。家のドアの前で深呼吸を1回し、ドアノブに手を掛けた。
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