最終話

3/5
前へ
/58ページ
次へ
公園に着いたが舞はまだ来てないようだ。だが、そんなに待たずに舞は現れた。舞は涼のもとへ駆け寄ってきた。 「ごめん!こんな時間にわざわざ持ってきてくれて」 涼は手帳を舞に渡して言った。 「まったく舞はおっちょこちょいだよな!」 「そんな、こんな事は初めてじゃない。おっちょこちょいだなんて失礼よ」 「初めて?初めてじゃないだろ!俺の上履きを自分の上履き入れに入れて持って帰ったり、バッグだって俺のなのに舞が間違えて背負って帰ろうとした事もあったろ!本当に昔からおっちょこちょいだよな」 「そんなの昔の話じゃない!そんな幼稚園の頃の話…………」舞は目をまん丸くしながら「えっ!!」 「もしかして涼!記憶戻ってる?」 「ああ、舞のおっちょこちょいのおかげでね」そう言って舞が手に持っている手帳を指差した。 「もしかして、写真?でも幼稚園の時の写真見ても駄目なんじゃなかった」 「写真の舞を見ただけじゃね。でもその写真には俺の記憶を呼び戻すカギがあったんだ」そう言って涼は、手の平に乗せた、ヘアゴムを見せた。それを見た舞は
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加