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天気は快晴で夜になって僕はコンビニでペットボトルの飲み物を買って、山の上の神社の近くにある公園に行って、芝生の中ほどにあるベンチに座った。
花火を見る会場は多くの人でごった返すので、人ごみが嫌いな僕は少し遠いけれど山の上の公園から花火を見ることにした。
ここは夜景も見ることができるので、花火の打ち上げ時間が近づくと少し人が公園内に入ってきた。
時刻が20時になると花火が打ち上げられた。
僕がきれいな花火を見ていると、僕が座っているベンチの隣に浴衣姿のきれいな女性が座ったので、僕は少し緊張しながらも花火を見ていた。
僕は隣の女性が気になってちらちらと横を見ると、その女性の年齢は僕と同じか年下のような感じで、色白できれいな顔立ちだった。
白にピンク色の花柄の浴衣姿で、髪は後ろでまとめられていて、うちわで顔を扇ぎながら花火を見ているようだった。
(1人で花火を見に来たのかな?)
僕は若い女性が夜にこんな山奥の公園に1人で来るものだろうかと少し不思議に思った。
30分ほどすると花火はクライマックスを迎えて、打ち上げは終了した。
僕が立ち上がって帰ろうとすると、隣の女性から声をかけられた。
「あの…」
僕が少し緊張しながら、
「はい」
と答えると、
「お名前は?」
と聞かれたので僕は、
「星夜です。
星の夜と書きます。」
と答えた。
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