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「すいませーん、勇者登録をしに来たんですけど…」
「はい、勇者登録ですね? でしたら(ゴソゴソ)こちらにお名前を」
お姉さんが差し出してきてくれたペンを取り、自分の名前を書く。
「白さん、でよろしいですね。それにしても、珍しい名前ですね。日字一文字の名前なんて」
王都の人は凄いな、異国の文字でも読めるなんて。
「それじゃあジョブ決めをさせてもらいますので、この台に手を置いてください」
言われるがままに手を置く。ついでに、
「ところで、ジョブシステムって何なんですか?」
おじさんも何度か口にはしていたものの、具体的な意味がよく分からなかったので聞いてしまった。
「ジョブシステムというのはその人の魂から、その人に向いた魔術の属性などを調べ、その人に合った役職を紹介するシステムですね」
なるほど、つまり俺に合った魔術の属性が分かるって事か。
「ジョブシステムの結果が出たらお知らせしますので、それまであちらのソファで座って待っていてください」
そう言ってお姉さんが指を指したのは赤くて座り心地の良さそうなソファだった。
ソファに座り、色んなことを妄想してみる。
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