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急に冷や汗がくる。 私は言わば亡者だ。+勝手に誰のか分からない建物に入っているのだ。 いや、普通の人間は他の人間の家が素敵だからって勝手に入る権利は、ない。 今、私は不法侵入と同じ事をしている。 汗、増量。 ど、どこかに隠れないと…。 考えていると、急に…! 「うわっ!!!!」肩を誰かに叩かれた。 汗、またまた増量。 「お前は誰だ?亡者か。 神のお裁きはここの建物で受けられるぞ。」 なんとその声の主は、天の使いと書いて「天使」と呼ばれる、白い羽が生えた女の人だったのだ。 「はっ、はい! ありがとうございます!」思わず声が裏返った。 それから、「この建物の地図だ。よく見なさい。」  その後、色々この建物の事を教えてくれた。 最後に、名前を聞いたのだが、教えてくれなかった。 「私は下階級の者ですから…。」と言って奥の廊下を歩いて行ってしまった。
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