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朝の悲劇
(今日は混んでるな…)
ある日の朝、金髪ロングにぱっちり二重の
氷川麗は、朝の通勤ラッシュの時間帯のバスに乗っていた。
吊り革を握りながら、ぼんやりと
(そういえば数学の課題今日までだ。やば)
なんてことを考えているとき、事件は起こった。
(…!?)
(なんだか、今おしりを触られた気がする。
でも、これだけ満員だと、ちょっとぶつかるくらいあるよね!!)
でも、それからも、何回もおしりを触られた。
相手は、中年くらいのおじさんだ。
(うそっ…!?これってもしかして
痴漢…!?)
麗は、ようやく自分の身に起きたことを理解する。
(どっどうしよう!?叫ぶ!?痴漢されたって正直に言う!?でも証拠がないから、やってないって言われたらどうしよう…!!)
思わず、パニックになる麗。
(痴漢なんて…許せない…)
でも、麗は怖くて声を出すことが出来なかった。
麗は、ただただ怖くて涙を流していた。
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