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「お姉ちゃんフルーツあめとかどうしたの?」
「あちこちで見つけたよ」
「へえ、すごい!」
「お姉ちゃんも、・・・なの?」
ラミを見る少女はもう頭の中がそのことになってしまっているようだった。
それが何のことかわからなかったが、とても話したそうだった。
まえのめりに何かを伝えようとしている姿をラミはなんて可愛いんだろうと思いながらも、少女の興味を買い物袋に戻させようと、少女に言った。
「もう一回たしかめてみよっか、全部あるかないか」
「うん、うーんと、みんな・・・、あれっ、ない、ない。ごぼうの肉巻きがない!」
「玄関から、ついでにってたのまれたの、お母さんのごぼうの肉巻きがない、ロールキャベツとどっちかあったら買ってきてっていわれたのが、ない、ない、どうしよう、おこられる」
少女ははうつむいたまま泣いてしまった。
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