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突然、女性のいらだった声が響いた。
「何やってるの!こっちに来なさい!」
少女の母親が二人をを睨んでいた。
少女は母親をばつがわるそうに見た。
そこにはもう母親がいた。
「何やってるの、いつまでも、店から戻ったらまだ帰ってないから、寄り道は駄目って、いっつも、いつも、言ってるでしょ」
ラミを見据えていった。
「あなたどなた様?娘が何か?あの、娘に近づかないでくれます」
有無を言わさずにラミから少女を引き離すと、足がついていかない少女を時折ぐいっと自分の懐にひっぱり込みながらどんどん速足で去っていく。
ラミはただすみませんと幾度かいうことしかできなかった。
うつむいたまま連れていかれる少女が、いきなり母親の手を振りほどいてこっちに駆けてきた。
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