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小学校低学年ぐらいだろうか、両手に重そうにビニール袋をさげて、広場の奥にぽつんんと立っていた。
池のまばゆさに少女は呼び水のようにゆらめいてみえた。
少女は芝と雑草の混じった広場の周りをみまわしていた。
少女の目線が10メートルぐらい先で止まった。
すると、重い手荷物に振られて転びそうになる勢いでそっちに走った。
すとんとしゃがんだ。
ビニール袋が地面で弾んで、何かが袋から飛び出した。
――あっ、落とした。
――これって、あの子の?
――多分あの子のだ、すぐにみつかってよかった。
渡してあげようと近づいていく間、少女の様子をみていた。
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