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「これってみんな、あなたのじゃない?」
と問いかけられた少女はびっくりして、ラミの顔とさしだされた手に乗ったものを、交互に何度も見て
「えっ、それ・・・」
目の前の少女の瞳はガラスのようだった。
そのガラスの中に海が見えていたように思え、その美しさにひかれたが、一瞬にして見えなくなった。
――いまのは何?不思議だった。
「袋の中みてごらん」
きょとんとしてしまっていた少女をうながした。
ラミに言われて、少女は中に入っていたメモ書きと照らし合わせながら、袋をガサガサした。
「これでしょ、これでしょ、これでしょ、これでしょ、これでしょ、これでしょ、これでしょ、これでしょ、そこにフルーツあめでしょ、たまごでしょ、ミルクチョコレートでしょ」
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