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君はいつも私の所にくる。そんなに私のどこがいいんだか、、。そんな彼の一途さに飽きれる。
「おはよう!リサ!今日も天気がいいね!聞いて欲しいんだ!昨日のテレビが面白くてつい笑い転げちゃったよ!」
彼はいつ話す時も笑顔が絶えない。正直泣いたり弱音を吐くのを見たことがない。
「じゃあそろそろ仕事行ってくるね。また明日も来るよ。」
彼は仕事に行く前に必ず私に会いに来てから仕事に行く。来てくれるのは嬉しいが大変なんだから毎朝来なくても良いのに、、。
「おはよう!リサ!今日は君にプレゼントがあるんだよ!」
バレバレだが彼の後ろには花束が隠されていた。
「じゃじゃーん!薔薇です!!立派でしょ!」
この本数は100本あるんじゃないか、、私は内心そう思った。
「100本あるんじゃないかって思ったでしょ!!実は違うんだなぁー」
彼は少しニヤニヤしながら話した。
「正解は99本だよ。今の僕たちにピッタリだと思ったんだ。」
彼は少し泣きそうだった。こんな顔は初めて見た。
「ねぇ、、リサに会いたいよ、、。どうして君はいなくなっちゃったの、、。」
彼はそっと99本の花束を私の墓石の前に置いた。彼は私が死んでから毎日来てくれる。もっと前を向いて未来に進んで欲しいのに。
でも、もし生きていたなら。もしこの人とずっと一緒にいられたなら。
『私も会いたいよぉ、、、、。』
赤い薔薇99本 花言葉 『永遠の愛
ずっと好きだった』
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