風紀の副委員長

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「おはよ、目覚めたか」と声をかけると 「うん」と返ってくる。こりゃあ半分寝てるな。 まあ、もう少ししたらちゃんと起きんだろと思いつつテーブルに食器を並べた。 完成した料理を乗せて二人分の飲み物を用意した。 「千秋、食べるから座りな」というと顔を洗った千秋が戻ってきた。 二人で食卓を囲んで「「いただきます」」と言い、箸を進めていく。 「そういえば千秋、今日転校生が来るんだって」と言うと 「ふーん」と返ってくる。 「こんな変な時期に入ってくるなんて訳ありかな」と言いつつ、このベーコンうまいな、なんて考えてたら 千秋が「気をつけてね」と言ってきた。 その言葉の真意を探ろうと千秋の目を見るも彼は、朝食を食べるのに夢中だ。 「どうした、急に」と問いかけると「別に、なんでもないよ」と返ってくる。 こいつは素直じゃないけど、俺を心配してるんだろうなと思うと素直に嬉しくなった。 「わかったよ」と返すと千秋の表情が少し柔らかくなった。
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