風紀の副委員長

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食事を終えて、それぞれ部屋に戻った俺たちは朝の支度をしていく。 あ、そうそう まだ自己紹介してなかったよね。俺は、2年の三上楓(みかみ かえで)、よろしくね。 千秋と俺が通ってる学校は特殊でね、結構面倒なんだよな。 まず、男子校。男ばっかりでむさ苦しいのなんのって。次に、全寮制。初等部からあって、人によっては小学生の頃からこの学校にいる。てか、そういうやつの方が多い。 もう分かるかな、男ばっかりで全寮制って言う特殊な空間で、なんでか分かんないけど拗らせちゃう人が多いんだよね。 多感な思春期に女子と関わらずに男子とずーっと関わってきたせいか男子を恋愛対象に見る人が多い。 しかも、顔の整った男子なんかは親衛隊まで出来ちゃってる。 さらに、この学校お金持ちのご子息が集まるお坊ちゃん学校なんだよね。 小さい頃から男子に囲まれてこの環境で育ってきてるから、これが普通だと思ってる。 俺は、高等部からこの学校に入ったんだ。 でも、実家はそれなりに裕福。え、なんで初等部や中等部から入らなかったのかって? そんなの、女子がいないからだよ。俺はもうこの環境に慣れてまったけど恋愛対象は女の子。美人も可愛い子も好きだよ。 だからイケメンにキャーキャー言うタイプでもないし、できるなら共学に行きたかったけどコネ作りのためとか幼なじみがいるからとかそんな理由でこの学校に入れられた。
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