デート

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「えぇーーーー!?」 我に帰って驚きの声をあげる相沢くんだったが、信じられないのか、質問をしてきた。 「マジっすか?俺をからかっているとかじゃなくって?」 「マジだよ相沢くん。俺の名前フルネームで言ってごらん」 「副委員長さまの名前は、三上楓さまっすね。え?三上」 「ね、気づいた?」 相沢くんは、俺のことを副委員長さまって言ってるからすぐには気づけなかったようだ。 「誤解は解けたかな?じゃあ、紬が買ってきてくれた食材があるから朝ごはん作るよ」 何を作ろうかなって言いながら席を立つ。 「いや、悪いっすよ。副委員長さまはお客さんですし。てか、副委員長さまの手料理を食べたとか知られたら俺が親衛隊に殺されちゃいますって」 「そんな大層な物は作らないし、いつも楓がお世話になってるお礼だよ、何が好き?」 相沢くんの顔を覗き込んで聞くとグッと黙ってしまった。茶色い瞳を見つめ、答えてくれるのを待っていると小さい声で「卵焼き」と言うのが聞こえた。 「甘いの?しょっぱいの?」 「甘いのが良いっす」 「甘いのが好きなんだ、我が家と一緒だねー」 早速料理を作ろうとするが、ここは慣れ親しんだマイルームではないのでどこに何があるか分からない。 「ごめん、相沢くん。手伝ってくれない?」
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