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卵焼きを盛り付けたお皿をテーブルに置くと朝ごはんの準備が整った。俺と相沢くんが料理をしている間、紬はテーブルを整えたり、飲み物を用意してくれたみたいだ。
「ありがとう紬、よし食べよっか」
三人でテーブルを囲み手を合わせて「いただきます」と挨拶をし、各々食べ進めていく。
俺の作った卵焼きは母親から教わった物だから、紬にも慣れ親しんだ味だ。
「どう?」
「うまいです」
「ん、おいしい」
俺の作った料理は二人の口にあったようだ。良かった良かった。
「相沢くんは中等部からこの学園にいるの?」
「そうっすね。三上とも中等部から連んでますよ」
この二人は結構長い付き合いみたいだ。どうりで紬が心を開いてるわけだ。
「ていうか、俺いていいんですか?新歓のやつで二人でデートする予定だったんすよね、邪魔じゃないっすか?」
「大丈夫大丈夫、どっか行こって言ったのに紬が嫌だって言うし。こちらこそごめんね、せっかくの休日なのに」
「全然問題ないっすよ。中等部からこの学校にいますけど三上がまともに誰かと話してるの初めて見たんで感動しました」
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